カニョン探偵事務所/海鼠銃 その3

「一体何してるんだ?カニョン!」
「何してるのれすー!」
「見ての通りだにょん! ユウカの秘密の趣味をにょんのブログに載せるつもりだったにょん!」
「ふざけてるだろ! この野郎!困るんだよね 勝手な事をされちゃあ!
カニョンは昔からそうだった… ユウカが前に出ようとすると必ずその前に割り込んで邪魔しようとするんだ!"目立ちたがり"はカニョンの悪い癖だよ!」
「悪い癖なのれすー!」
「うるさいにょん!カニョンにお説教を垂れる前に その黒いオウムを黙らせるにょん!」
ナノレスはただでさえ目付きの悪いのを更に悪くしたにょん
「うるせえんだよ!チビ!黙るのはテメエの方だ!」
怒ると 本性をあらわすのが この移民の可愛らしい所だにょん
「カニョン 覚悟した方が良いよ あんたを囲んでいるのは ユウカの親衛隊の中でも更に精鋭を
集めた『Up-tempo Fellari Girls(カリ)』だ!無駄な抵抗は止めて カメラを寄越すんだ!」
「カニョンがこういう時"ぁまのじゃく"になるのはユウカが一番よく知ってるはずだにょん!」
「そうだね…しょうがないなあー じゃあ UFG(仮)のみんな あなた達にそのおチビちゃんの事は
オマカセします 盛り沢山の内容で可愛がってあげて!」
UFG(仮)達は まるで日頃の鬱憤をここで晴らそうとしているかのように 夫々これと言って特徴の
ない顔をニヤニヤさせて にょんとの距離を縮めて来るにょん
にょんは自分に言い聞かせるにょん
「落ち着けカニョン… 格の違いを見せてやるにょん…ここで動揺するのは
やめるにょん…」


にょんは こういう時の為に普段から戦いの極意書をしたためているにょん
その名も『五輪のニョン』だにょん ん?ちがうにょん! "パクリ"じゃないにょん!
"インスパイアード バイ"だにょん!
ー『五輪のニョン』WATERの巻
「一、兵法の心持ちのニョン
…戦ひの場 万事せわしき時なりとも 兵法の道理を極め 動きなき心 よくよく吟味するにょん」
ピリピリと迫り来るUFG(仮)達の気の勢いを肌で感じつつ
にょんは 一つゆっくりと息を吐いたにょん
ー『 五輪のニョン』WATERの巻
「一、多敵の位のニョン
…折々相手をアマタ寄せ 追ひこみつけて その心を得れば 一人の敵も 十・二十の敵も
心安き事だにょん」
にょんの巧みな位置取りで七人の娘達の陣形が崩れ始めたにょん
少しずつ彼女達の各々の立ち位置が被っていくにょん
まだまだ詰めが甘いにょん こういう所が素人だにょん
足を動かしながら にょんは懐から海鼠銃をサッと取り出すにょん
…見えたにょん!勝利のプロセスが!後は一人一人料理していくだけだにょん!
まずは卓球少女のような元眼鏡っ子に一発お見舞いするにょん
次に昭和の香りがプンプン漂うガタイのデカイ娘に一発
そして小柄なのにボインなホルスタインちゃんに一発
4人目は地味すぎて描写しようのない長髪の黒髪娘に一発
5人目は将来の醜聞が一番心配な全体的に茶色いイメージのギャル風の娘に一発
残るはあと二人…


ギョロ目のオバチャン臭い娘と切れ長の一重瞼の娘が まだ立ちはだかっているにょん
ギョロ目のオバチャンは見かけ倒しでアッサリと仕留めたにょん
しかし 問題は一重瞼の方だったにょん 彼女の瞳の奥からは他の連中とは
比べものにならない程の憎しみの念がメラメラと燃えているのが見えたにょん
もしや彼女がUFG(仮)の"スペードのエース"なのかにょん?
娘は空手の心得があるようで サッと攻撃してくるわけでもなく
それでいて にょんをホッとさせる事もないツワモノの匂いがするにょん…
ー『五輪のニョン』FIREの巻
「一、枕を押さゆるといふニョン
…枕を押さゆるといふは 敵の打つといふ"う"の字を押さへて 後をさせざる心
これ 枕を押さゆる心にょん」
空手ガールの細い目がカッと開き にょんに正拳突きを撃ち込もうとする その刹那
にょんは彼女の目にカウンターの海鼠砲を撃ち込んだにょん
その一撃が強烈だったらしく 空手ガールは両目を押さえフラフラしながら
「あぁ… もっとアカリを…」
と 一言残して果てたにょん
因みに この戦いでにょんは七人全員の"目"を敢えて攻撃したにょん
若い"目"を早いうちに潰しておく事が この世界では大切だからだにょん