カニョン探偵事務所/TRANSQUID その10

(「…これなら大丈夫にょん」)とホッとしたのも束の間 怪物の指が"新幹線"のスピードで
こっちに向かって 予想以上に伸びてきたにょん
「もの凄い膨張率だにょん!さては"メイド イン ジャパン"…」
怪物は伸びきった十本全ての指を使って にょんの 両手首 両肘 両足首 そして左右の
「天使の羽根」を捕らえ 更には口の中に無造作に一本 最後に"オシリの御隠居様"にも
一本 強引に突っ込んできたにょん
"オシリの御隠居様"にまで指を入れてきた時に この怪物の正体が(「やっぱりサキ・ナノレスだ!」)とにょんは確信したにょん
「ほぁああ…はぅ…はっ!」
指が小刻みに震えるので にょんは思わず声を漏らしてしまったにょん
(「まずい…手も足も出ない…出そうなのは"御隠居様の高笑い(通称「天使のフルート」)"だけだにょん…」)


まさに絶体絶命 怪物は捕まえたにょんをジリジリと引き寄せてくるにょん
(「多分 あの烏賊墨を吹きつけて にょんを気絶させるつもりだ!」)
にょんは「あの烏賊墨には気をつけた方がイイぜよ みたいなっ ははっ!」という
ナカサキ博士からの忠告を思い出したにょん
この時 怪物との距離は約10メートル…
にょんの背中がブルブルと震えてきたにょん
強がっているわけじゃないにょん!この時点では まだ にょんは"恐怖感"よりも
"快感"の方が断然優っていたのにも関わらず…だにょん
(「あっ!」)
にょんは 改めて「ナカサキ博士は天才だ!」と思ったにょん

ー『五輪のニョン』FIREの巻
「一、崩れを知るといふニョン
…敵の崩るる拍子を得て その間を抜かさぬやうに追ひたつること肝要にょん」
背中の震えの正体は…そう 小刻みに震える"怪物のサキ"の指に刺激され 今にも
"出しちゃいそう"な「天使の羽根」こと『海鼠JET/濃いのPYUING ピュー!』だったにょん!
(「…見えたにょん!勝利のプロセスが!」)
後は にょんの呪文で束縛を解いてやるのみだにょん!
にょんは思いっ切り 口に突っ込まれたイカの下足を噛みちぎったにょん
本当はもうちょっとしゃぶっていたいのを我慢して ペッと口の中の残留物も吐き出すと
「キューッ!」と怪物は悲鳴を上げたにょん
その刹那 素早く前傾姿勢になったにょんは宇宙の果てに向かって叫ぶように唄ったにょん!!
「濃ーいのーPYUING!!!!!」
PYUUUUUUUUUUU!!!!!! PYUUUUUUUUUUU!!!!!! PYUUUUUUUUUUU!!!!!! PYU!PYU!
我慢していた分も加味されて 背中の海鼠JETはさっきの何倍ものスピードで
にょんの身体もろとも怪物に向かって飛ばしたにょん!
「バカアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!」
にょんの渾身の体当たりで "怪物のサキ"は吹っ飛び ドサっと仰向けに倒れた後 十指は
元の長さに収縮し(この時 "オシリの御隠居様"からも指がスポッと抜けて にょんの「あっ」と
いう微かな声が漏れたにょん) 大口を開けて伸びているにょん!
因みに この体当たりも日頃のウエイトアップの成果だったにょん
『エッグ・ダンサーズ』で踊っていた頃の『シュッとしたカニョン』だったら
ここまでの破壊力はなかったにょん